トマトジュース・福島県（2014年）カゴメ株式会社

本日は、ご依頼のありました食品の測定結果についてです。
食品名は、「トマトジュース」
産地は、「福島県」
製造者及び販売者は、「カゴメ株式会社」

トマトジュースのラベルに「ふくしま産」とあります。
ご依頼者の方から、気になって気になって仕方がないので測定依頼しますとのことでした。

「カゴメ株式会社」
http://www.kagome.co.jp/

「2013年11月1日　ふくしまのおいしさを全国に届けます
「ふくしま産トマトジュース　食塩無添加（濃縮トマト還元）」　新発売」
http://www.kagome.co.jp/company/news/2013/11/001571.html

「商品のページ」
http://www.kagome.co.jp/products/drink/10186/

抜粋です。
→福島県産のトマトのみを使用し、栃木県の工場で製造しました。

それでは、測定結果です。

 （判定方法：スペクトルからのピーク）
セシウム134
605keV：×
796keV：×

セシウム137
662keV：×

カリウム40
1461keV：○

[ウラン系]
鉛214
242keV、295keV、352keV：×

ビスマス214
609keV：×
1120keV：×

[トリウム系]
鉛212
239keV：×

アクチニウム228
338keV：×
911keV、965keV：×

タリウム208
583keV：×
861keV：×

この度の測定結果では

天然核種
「カリウム40」

のみの検出と判断いたします。
セシウム137については、662keVにピークが確認できません。
セシウム134については、605keV、796keV共に確認できません。
したがってセシウム134及び137共に不検出と判断しました。

測定結果から、天然核種のカリウム40のみの検出と判断します。
よって安心して飲むことのできる「トマトジュース」であると推測されます。
今回の福島第一原発事故によるトマトからの検出例はあまりないようです。
http://www.minnanods.net/mrdatafoodsearch?mds_scatid=1050303&bq_min=&bq_max=&kakusyu=CsTotal&mrdate=1&year_s=&month_s=&year_e=&month_e=&rows=100&clubid=mds&x=80&y=155

確かに原発事故の起きた2011年とその翌年の2012年では検出例もあるようです。
ですが、年々検出される濃度が下がってきており2013年で1Bq/kgを切っているようです。
2014年は不検出となっているようです。
なお、2013年はプランター栽培のようで、プランターの土の状態にも左右されていると思われます。
今回のトマトジュースは契約栽培の農家のものとのことですので、
しっかり意識して対策をされたうえでの栽培であるとも考えて差し支えないと思われます。

商品名：トマトジュース

産地：福島県

製造者：カゴメ株式会社
製造工場：カゴメ株式会社　那須工場 (栃木県那須市)
販売者：カゴメ株式会社

生産年月：2014年7月

入手年月：2014年7月
賞味期限：2015年3月26日

ロットナンバー：NO DATA

測定時間：43200秒
重量：1053.8g
測定容器：1Lマリネリ容器（全量充填）
解析精度：3σ
セシウム137：＜0.3Bq/kg
セシウム134：＜0.3Bq/kg
カリウム40：63.7±16.5Bq/kg

※２０１４年７月２４日の測定結果です。
また、放射能測定での数値は絶対値ではありません。
機器や測定環境も左右する確率的な測定ですので、あくまでも参考値としてご活用ください。
この個体（このロット）を測定した結果はその母集団の数値を保障するものでありません。
今回の測定が検出なしでも、永続的な安心を保障するものでもありません。
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