2014年9月1日月曜日

土壌(幼稚園の庭の土)・石川県(2014年)

本日は、ご依頼のありました土壌の測定結果についてです。
採取地は、「石川県金沢市小立野」

先日のご自宅の土に続いて、近辺の「幼稚園の庭の土」とのことです。
過去の大気圏内核実験も含めて汚染があるのかどうか。
もしあるとすればどの程度なのか。
一度見ておきたいとのことからのご依頼でした。

先日公開しましたのはこちら
「土壌(自宅の土)・石川県(2014年)」
http://onomichi-labo.blogspot.jp/2014/08/2014_30.html

※現在みんなのデータサイトでは、土壌測定のマニュアルを作成中です。
その中に採取方法が詳しく記載されております。
測定マニュアルが完成後は、採取方法をマニュアルに沿った測定データのみ公開とさせて頂きます。
よろしくお願いいたします。

それでは、測定結果です。

 (判定方法:スペクトルからのピーク)
セシウム134
605keV:○
796keV:×

セシウム137
662keV:○

カリウム40
1461keV:○

[ウラン系]
鉛214
242keV、295keV、352keV:○

ビスマス214
609keV:○
1120keV:○

[トリウム系]
鉛212
239keV:○

アクチニウム228
338keV:○
911keV、965keV:○

タリウム208
583keV:○
861keV:○

[その他]
ベリリウム7
478keV:×

この度の測定結果では

天然核種
「カリウム40」
「鉛214」(ウラン系)(微量)
「ビスマス214」(ウラン系)(微量)
「鉛212」(トリウム系)
「アクチニウム228」(トリウム系)
「タリウム208」(トリウム系)

人工核種
「セシウム137」(過大検出)(疑い)

の検出と判断いたします。
セシウム137については、662keVにわずかながらピークが確認できるように見えます。
ですが定量する範囲に他の天然核種が存在しており、過大に検出されていると判断しましたが、
なお、ハッキリとピークが確認できないため疑いとしております。
確定にはゲルマニウム半導体検出器による測定が必要かなと思われます。

セシウム134については、605keV付近にはピークが確認できますが、796keVにはピークが確認できませんので、
誤検出であり不検出と判断しました。

品名:土壌(幼稚園の庭の土)
採取地:石川県金沢市小立野
採取年月:2014年7月1日
入手年月:2014年7月1日
賞味期限:NO DATA
ロットナンバー:NO DATA
測定時間:43200秒
重量:132.0
g
測定容器:V-7容器(85ml)
解析精度:3σ
セシウム137:4.52±2.68Bq/kg(過大検出)(疑い)
セシウム134:<1.9Bq/kg(8.87±3.78Bq/kg:誤検出)
カリウム40:827±192Bq/kg

※2014年7月12日の測定結果です。
また、放射能測定での数値は絶対値ではありません。
機器や測定環境も左右する確率的な測定ですので、あくまでも参考値としてご活用ください。
この個体(このロット)を測定した結果はその母集団の数値を保障するものでありません。
今回の測定が検出なしでも、永続的な安心を保障するものでもありません。

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