2014年9月23日火曜日

土壌(畑の土(A))・愛知県(2014年)

本日は、ご依頼のありました土壌の測定結果についてです。
採取地は、「愛知県西三河」

愛知県西三河にあります、畑の土(A)となります。
その他に、自宅の庭(B)と畑の土(C)がありますが、全て同じ地域のものとなります。

※現在みんなのデータサイトでは、土壌測定のマニュアルを作成中です。
その中に採取方法が詳しく記載されております。
測定マニュアルが完成後は、採取方法をマニュアルに沿った測定データのみ公開とさせて頂きます。
よろしくお願いいたします。

それでは、測定結果です。

 (判定方法:スペクトルからのピーク)
セシウム134
605keV:○
796keV:×

セシウム137
662keV:○

カリウム40
1461keV:○

[ウラン系]
鉛214
242keV、295keV、352keV:○

ビスマス214
609keV:○
1120keV:○

[トリウム系]
鉛212
239keV:○

アクチニウム228
338keV:○
911keV、965keV:○

タリウム208
583keV:○
861keV:○

[その他]
ベリリウム7
478keV:○

この度の測定結果では

天然核種
「カリウム40」
「鉛214」(ウラン系)(微量)
「ビスマス214」(ウラン系)(微量)
「鉛212」(トリウム系)
「アクチニウム228」(トリウム系)
「タリウム208」(トリウム系)
「ベリリウム7」(微量)

人工核種
「セシウム137」(過大検出)

の検出と判断いたします。
セシウム137については、662keVにピークが確認できます。
セシウム134については、605keVにはピークが確認できますが、796keVにはピークが確認できません。
結果としては、
セシウム137は検出ですが他の天然核種の影響で数値が過大となっております。
セシウム134は不検出と判断しました。

カリウム40の他に天然核種としてトリウム系に加えて微量のウラン系とベリリウム7が検出されております。
人工核種としてはセシウム137のみの検出と判断いたします。
なお、セシウム137は11.0Bqも存在しているとは言えず、天然核種のウラン系であるビスマス214やタリウム208が定量に
影響しており、過大な数値となっていると推測します。
何Bq/kgなのかはっきりとは申し上げることは難しいです。
定量をするためにはゲルマニウム半導体検出器での測定を行う必要があろうかと思います。

なお、福島第一原子力発電所の事故以前の大気圏内核実験やチェルノブイリ原発事故の影響で
全国どの土壌からも5~10Bq/kgは検出されてもおかしくはない状況です。
今回の結果からは、特段問題はないかなと考えられますが一つの結果として受け止めて頂ければと思います。

品名:土壌(畑の土(A))
採取地:愛知県西三河
採取年月:2014年8月1日
入手年月:2014年8月1日
賞味期限:NO DATA
ロットナンバー:NO DATA
測定時間:43200秒
重量:132.0
g
測定容器:V-7容器(85ml)
解析精度:3σ
セシウム137:11.0±4.09Bq/kg(過大検出)
セシウム134:<1.9Bq/kg(12.2±4.43Bq/kg:誤検出)
カリウム40:780±182Bq/kg

※2014年8月11日の測定結果です。
また、放射能測定での数値は絶対値ではありません。
機器や測定環境も左右する確率的な測定ですので、あくまでも参考値としてご活用ください。
この個体(このロット)を測定した結果はその母集団の数値を保障するものでありません。
今回の測定が検出なしでも、永続的な安心を保障するものでもありません。

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