2014年9月22日月曜日

レポート:「放射能市民測定活動報告交流会」-3年間の食品・環境測定のまとめと今後の課題-(Tウォッチ)

本日は9月21日にありました
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「放射能市民測定活動報告交流会」
-3年間の食品・環境測定のまとめと今後の課題-
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のレポートです。
なお、交流会中に打ち込んでおり、箇条書きという形です。
よく分からない部分などありましたら、コメント頂ければと思います。
どうぞよろしくお願いいたします。

日時:2014年9月21日(日)13:30~16:30
場所:明治大学 駿河台キャンパス・リバティータワー1095教室
東京都千代田区神田駿河台1-1 明治大学・リバティータワー9階
主催:特定非営利活動法人 有害化学物質削減ネットワーク(Tウオッチ)
参加申込及び連絡先:〒136-0071東京都江東区亀戸7-10-1 Zビル4F
TEL 03-5627-7520
FAX 03-5627-7540
E-mail info@toxwatch.net
参加希望者はできるだけe-mail、またはFAXでお申し込みください。
本報告交流集会は三井物産環境基金の助成を受けています。

13:30 開始
・報告
「3測定室測定データのまとめと課題」
Tウオッチ測定室 理事 井上 啓

3年間の放射能測定のまとめ
私たちが得た情報はどうだったのか
今後どのようにしていくか議論していきたい
チェルノブイリ原発事故がおきてから放射能測定をしてきた測定室も
いつかまた同じような事故が起こるのではないか
起きた場合に備えて測定し続けてきたところもある

今回は3団体の3年間全てのデータを集計して
チェルノブイリの事故の時に設置していたNaIがたまたま1台動いたので大阪からNaIを持ってきた
その後100を超える市民測定室が立ち上がった
福島周辺では、ゲルマニウム半導体測定器が入ったりとか
3団体にはゲルマニウム半導体測定器はないが
とりあえず、3年間のまとめとして、今回の集まり
2011年5月20日から放射能自主測定を始めた
遮蔽の鉛が10cmあったのでかなり精度よくできた
しかし、ゲルマニウム半導体検出器と同じ運用はできない

東電の報告では、ヨウ素換算?

Tウォッチ
測定件数:1166件(2011年5月21日~2014年6月30日)
セシウム134、セシウム137のみの測定である。
4割環境、6割食品
測定時間はできるだけ長くとっている
ソフトから数値を弾くのではない
実際の測定値から算出して出しているため、コンマ以下の数値は出していない
2年目からは、定期的な測定を望む、生産者と流通事業者からの測定が中心
3年目からは生産者が少し、市民運動的にやっている方
定点観測(定点測定)
測定対象の話
測定器の話
有機農業をしている方→落ち葉は大事なもの
落ち葉は傾向的に汚染があまり下がらない

3年間は三井物産環境基金より助成をうけていた。

生活周辺の汚染はどうなっているのか。
除染をしたものを確認していく方向も
循環性のあるもの
政府が決めた基準値
暫定基準→新基準
事故が起きたら、基準値をあげてこれでよろしいと。
本来は、外部被ばくと内部被ばくの総計が1mSv/年

いわきの市民測定所「たらちね」さんが中心となって、ストロンチウム90を測ろうとしている
財政基盤が弱いので、みなさんの力を集めて、きちんと今後はやっていかないといけないのではと

たんぽぽ舎のデータ
Tウォッチとたんぽぽ舎のデータを合算した物の表
茨城や栃木の野菜類の葉物で、原発事故当初のものでかなり高い値が出ている
初年はかなり高い値が出ているが、2年目以降はかなり数値が落ちてきている
神奈川→300km離れているがかなり高い値が出ている→箱根の山
茶葉で高い値が出たので、標準線源として使っていたりする
チェルノブイリ原発事故直後に日本で高い値が出たのは「茶葉」

Q&A
土壌採取の方法
基本的には表面から5cm→今後どうするかはこれからの課題

14:20~
・問題提起
測定データから読み取る今後の課題
小泉好延氏(市民エネルギー研究所・元東大アイソトープ研)
資料の修正点
○原発があるかぎり放射能汚染は続く
○原発の存在を無くそう
○継続しよう、食品、環境測定を

依頼されたから測ったという主義
原発は必ず事故を起こす
20~25年たつと事故が起きている状況
基本的には原発があるということ自体が問題
原子力発電所の事故は、ほとんどの人がなかったと思いたい、なかったことにしたい

チェルノブイリ原発事故の時
5mSv/年
国の基準 370Bq/kg
市民提案 37Bq/kg

チェルノブイリから1000kmあまり離れたスウェーデン
37kBq/m2以上のセシウム汚染の地域

日本の平均でセシウム137
沈着量は1m2あたり200Bq

今回の事故について
もう一度見直そう
絞るのではなくて、我々は何に苦しんでいるのか
早川マップについて

土壌
50倍の50kgが1m2の含有量
宮城~千葉 100~1000Bq/kg
福島 10,000Bq/kg

お茶
埼玉県所沢 2000から3000Bq/kg
静岡 1000Bq/kg

立場1:消費者
○減農薬・無農薬
Csにピークがあればやめる
西側の地域の農産物に

○少し考慮する
100Bq/kgを可能な限り下げる

○まったく無視
国の基準を守っているだろう
100bq/kgを下回れば

立場2:生産者
地域
福島か
北関東か、南関東か、東北か
それよりも西か北地方か

上記3つの立場がある

立場3:バイヤー
どうにも考えたんだけど浮かばない

3.地形
山、平地、川、海
放射能汚染は山から平地へ、川へ
森林から土壌、河川、地下水へ
山から海へ

山から河へ 山地から平野部へ
食品:畑作、稲作
環境:土壌、松葉など樹木

チェルノブイリは周辺がほとんどが森林です

環境試料、食品試料→2011年の時はごちゃごちゃ
2012年、2013年と経ち測定所が立ち行かなくなったところが出てきている
測定する際
畑作のものをやっているのか、稲作のものをやっているのか
食べ物について手当たり次第やるのではなくて、
土壌は動く、後は樹木。樹木をある程度、手当たり次第やるよりある程度的を絞って

1年たってサーベイメーターという簡易なもので、適当に測った福島県庁でおこなったモニター調査が公開された

15:08~
・各連携地域の現状報告
○神奈川県小田原市
「あしがら農の会」
山間部の斜面が一番原発事故の影響を受けた
福島第一原発から南西に300km
足柄平野
久野が一番汚染の影響を受けた
土壌17~420Bq/kg。25検体を2011年に測定
標高100~150m
元の汚染が低い所は減少しても割合が低い


2011年5月→あしがら茶の暫定基準値超えが発覚。製茶後測定、製茶3220Bq/kg→すべて廃棄処分
茶樹の強い刈込の実施、表土をはぎとり除く
2012年→1/8
2013年→1/20
2014年→1/50


2011年5検体
4~98Bq/kg
2012年7検体
1検体から検出
2013年以降は検出なし


土壌からの移行係数の常識が当てはまらない
2,011年秋収穫玄米・24検体ND(8検体)~49Bq/kg
沢水にゼオライトをとおして対策等
2013年はかなり下がった

大豆
2011年秋収穫:4検体 ND( 1検体)~38Bq/kg
2012年秋収穫:4検体 ND( 1検体)~46Bq/kg
2013年秋収穫:3検体 ND( 1検体)~20Bq/kg
高い所は、田んぼの水が入っていた

イノシシ
2011年は測定していない
体重と測定値との関係性は今のところ見受けられない

その他
原木椎茸

まとめ
土壌の汚染は全体的に平均化され、少しずつではあるが減少している
米と大豆は、土からの移行係数が当てはまらない。引き続き土壌や水との関係を見ていきたい。

○埼玉県小川町
今日は来られていない
桑原さんの方から、文書で報告がある

○栃木県那須塩原市
アジア学院から
37Bq/kgを基準とした
測定して食堂で出す
基準値を超えているのは椎茸。2013年からなぜか数値は高くなっている。
不耕起栽培のものは高めに出る傾向
堆肥は数値は下がってきているが、まだ400Bq/kgを下回らない
肥料対策
女子寮屋根につもった腐葉土など→66190Bq/kg(2014年)
落ち葉→広葉樹:針葉樹=1:2
高線量物質に対する対策→フレコンバックに
田んぼの方が畑の方より数値は小さい
不耕起栽培の方が高い
震災により中止したことの内容
グリーンオイルプロジェクト
畑で採れたものを堆肥にして畑に戻す(713Bq/kg)
土自体は1500Bq/kgある
有機農業のジレンマとして、セシウムが循環してしまう

○福島県川内村
急きょこれなくなった→写真がある
漠原人村
知り合いに紹介を貰って、別の仕事で廃校を利用したいという方と話をして、
3.11の時に崩れた薪
有機農業をやっている方→2011年10月 稲を敷き込む美誉さん
隣が大隈町→住んではいけない地域
比較的汚染は少なかったが、自主避難→2~3割しか戻っていない
買い物は大隈町でしていたが、大隈町は人がいない
2012年7月 実験田
2012年8月 自宅裏庭の除染作業
2012年10月 実験田の稲刈り作業
2012年12月 薪ストーブ 灰は?→汚染が強い
2012年12月 遊木館の除染
2013年5月3日 富岡の海水採取
除染の状況をほんとはいろいろと話を聞こうと考えていた

NPO法人いわき放射能市民測定室「たらちね」
たらちねβ線放射能測定プロジェクト
ビデオレターにて説明
遮蔽は基本的にペットボトルの水(ダンボール)

○福島県二本松市
→今回欠席。報告はなし

・報告と提案
いわき市民測定室「たらちね」の活動とβ線ラボの提案
→ビデオレター

16:00~
・コーディネーター
中地重晴 氏(熊本学園大学教授・Tウオッチ理事長)
ディスカッション
化管法中のPRTR制度は除外規定が外されていないので、対象物質に指定して管理すれば、福島第一原発以外の他の原発からの放射能の環境中への排出などの情報が公表されることとなる

生活クラブ
3年間で6万件ぐらい測定→今は出てくるものは限られてきたなと
海のものは流出は止まっていないので、海のものはざっくりとしか分かっていない。
これからの測定では、検出感度をどんどんと上げていかないといけない
事故当初はどこにあるのかわからないし、国の基準値が500Bq/kgとか
出る危険のあるものは絞られてきた

どこまでも低く測っていくことは求められている
最終的には日本中の食品等がこうなっていると
来年度は品目を絞って時間を長く

NaIの3インチでも20数年たつと分解能は悪くなってくる
直後はいいが、やがて見えなくなってくる
後2年ほど先には新しくされるということも検討した方が良いかもと
3~6時間からあるいはオーバーナイトに切り替えざるを得ない
最低10時間、それから20時間
下がる一方では無く、上がる時もあると
上がってくる原因の情報共有
チェルノブイリの後の20~30年たっても、測定運動が継続している
ヨーロッパでの測定運動→情報交換したい
有機農業をやっている方の支援
生産者と繋がっていきたい

9月28日にみんなのデータサイトに関するイベント
21の測定室
今は1万件(希望)のデータ
事故前のデータを是非提供して頂ければ
たけのこ・しいたけのプロジェクトに関してデータ分析報告
土壌プロジェクト、10月から始める予定
まとまって何かやっていける方法があればと思っているので、よろしくお願いします。

これからももっともっと、
今尿の測定をやっている
2L→目印をつけて→ICRPの計算式で当てはめて計算

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