本日も、ご依頼のありました土壌の測定結果についてです。
採取地は、「広島県東広島市」
広島県東広島市の畑の土になります。
今回の土質は通常の畑によく見られる感じのものです。
前回の粘度が強い、粘土質の土のようなものではありません。
「土壌(畑2)広島県(2014年)・ゲルマクロスチェック結果有」
http://onomichi-labo.blogspot.jp/2014/09/2014_24.html
※現在みんなのデータサイトでは、土壌測定のマニュアルを作成中です。
その中に採取方法が詳しく記載されております。
測定マニュアルが完成後は、採取方法をマニュアルに沿った測定データのみ公開とさせて頂きます。
よろしくお願いいたします。
それでは、測定結果です。
(判定方法:スペクトルからのピーク)
セシウム134
605keV:○
796keV:×
セシウム137
662keV:×
カリウム40
1461keV:○
[ウラン系]
鉛214
242keV、295keV、352keV:○
ビスマス214
609keV:○
1120keV:○
[トリウム系]
鉛212
239keV:○
アクチニウム228
338keV:○
911keV、965keV:○
タリウム208
583keV:○
861keV:○
[その他]
ベリリウム7
478keV:×
この度の測定結果では
天然核種
「カリウム40」
「鉛214」(ウラン系)(微量)
「ビスマス214」(ウラン系)(微量)
「鉛212」(トリウム系)
「アクチニウム228」(トリウム系)
「タリウム208」(トリウム系)
の検出と判断いたします。
セシウム137については、662keVにピークが確認できるとは言えず、確認できないと判断しました。
セシウム134については、605keVにはピークが確認できますが、796keVにはピークが確認できません。
結果としては、
セシウム137及びセシウム134共に不検出と判断しました。
結果として、カリウム40の他に天然核種としてトリウム系に加えて微量のウラン系が検出されております。
人工核種については、不検出とさせて頂きました。
本結果は、先日公開しました「畑1」の結果と比べてみた時、天然核種は同じ程度存在しているものと考えられます。
違いと言いますと、ほんの少し662keVにピークが見えるのが「畑2」という程度です。
なお、福島第一原子力発電所の事故以前の大気圏内核実験やチェルノブイリ原発事故の影響で
全国どの土壌からもセシウム137が5~10Bq/kgは検出されてもおかしくはない状況です。
今回の結果からは、セシウム137は不検出と判断しましたが0ということではなく、
少しは存在していてもおかしくはないことを申し添えておきます。
品名:土壌(畑2)
採取地:広島県東広島市
採取年月:2014年9月1日
入手年月:2014年9月1日
賞味期限:NO DATA
ロットナンバー:NO DATA
測定時間:43200秒
重量:141.3g
測定容器:V-7容器(85ml)
解析精度:3σ
セシウム137:<1.7Bq/kg(13.3±4.45Bq/kg:誤検出)
セシウム134:<1.7Bq/kg(18.8±5.63Bq/kg:誤検出)
カリウム40:611±146Bq/kg
※2014年9月8日の測定結果です。
また、放射能測定での数値は絶対値ではありません。
機器や測定環境も左右する確率的な測定ですので、あくまでも参考値としてご活用ください。
この個体(このロット)を測定した結果はその母集団の数値を保障するものでありません。
今回の測定が検出なしでも、永続的な安心を保障するものでもありません。
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