2014年9月4日木曜日

煎茶・静岡県(2014年と推測)

本日も、ご依頼のありました食品の測定結果についてです。
食品名は、「煎茶」
産地は、「静岡県静岡市」
製造者及び販売者は、「非公開」

原料原産地は静岡県静岡市が100%となります。
静岡県といえば、全国一のお茶の産地。
2011年の福島第一原子力発電所の事故当年は高い数値が検出されておりました。
それから3年経過しました。
全てのお茶が同結果とはなりませんが、一つの目安としてとらえて頂きたいと思います。

それでは、測定結果です。

 (判定方法:スペクトルからのピーク)
セシウム134
605keV:○
796keV:△

セシウム137
662keV:○

カリウム40
1461keV:○

[ウラン系]
鉛214
242keV、295keV、352keV:×

ビスマス214
609keV:○
1120keV:○

[トリウム系]
鉛212
239keV:×

アクチニウム228
338keV:×
911keV、965keV:×

タリウム208
583keV:○
861keV:○

この度の測定結果では

天然核種
「カリウム40」
「ビスマス214」(ウラン系)
「タリウム208」(トリウム系)

人工核種
「セシウム137」
「セシウム134」(疑い)

の検出と判断いたします。
セシウム137については、662keVにしっかりとピークが確認できます。
セシウム134については、605keVにはあるように見えるのですが、796keVがぼんやりとしか確認できません。
したがってセシウム137は検出と判断し、セシウム134については検出ですが疑いと判断しております。
今回の測定結果から、測定した茶葉は2014年(平成26年)産であろうかと思われます。
お茶が2011年の時に非常に高い値が検出された理由としては、
新芽の時に空気中からセシウムを取り込んだためと言われております。
ただ、未だに検出されてしまうのは土壌からというものになるのですが、
茶葉を同じ園内で循環させているという話もありますので、場所によっては基準値越えはないにしろ
まだまだ検出されてしまうと考えられます。

商品名:煎茶
産地:静岡県静岡市
製造者:非公開
製造工場:非公開
販売者:非公開
生産年月:2014年(推測)
入手年月:2014年7月
賞味期限:2015年2月
ロットナンバー:NO DATA
測定時間:43200秒
重量:357.7
g
測定容器:1Lマリネリ容器(全量充填)
解析精度:3σ
セシウム137:3.53±1.55Bq/kg
セシウム134:1.62±1.22Bq/kg
カリウム40:401±93.2Bq/kg

※2014年7月18日の測定結果です。
また、放射能測定での数値は絶対値ではありません。
機器や測定環境も左右する確率的な測定ですので、あくまでも参考値としてご活用ください。
この個体(このロット)を測定した結果はその母集団の数値を保障するものでありません。
今回の測定が検出なしでも、永続的な安心を保障するものでもありません。

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