2014年3月23日日曜日

土壌(乾土・粉末)・千葉県(2014年)

本日は、ご依頼のありました土壌の測定結果についてです。
測定品名は、「土壌(乾土・粉末)
採取地は、「千葉県」
採取日は、「2014年2月」

千葉県内の土壌となっております。
測定してみて汚染状況を知りたいとのことでのご依頼でした。
出来るだけ正確な値を知りたいとのことでしたので、1Lマリネリ容器での測定となっております。

それでは、測定結果です。

測定結果及びスペクトルから判断した結果、
セシウム134及び137共に検出と判断しました。

 (判定方法)
605keV、796keV、802keVにピークが確認できます。
662keVにも、ピークが確認できます。

この度の測定結果では・・・


天然核種
「カリウム40」
「鉛214」(ウラン系)(微量)
「ビスマス214」(ウラン系)(微量)
「鉛212」(トリウム系)
「アクチニウム208」(トリウム系)
「タリウム228」(トリウム系)

人工核種
「セシウム137」
「セシウム134」

の検出と判断します。
セシウム137及び134共にピークがはっきりと確認できますので、共に検出と判断させて頂いております。
カリウム40以外の天然核種として、スペクトルデータからウラン系とトリウム系のピークが確認できます。
ウラン系は微量、トリウム系はそれなりに含まれていると判断します。
商品名:土壌(乾土・粉末)
産地:千葉県
製造者:千葉県
販売者:NO DATA

採取年月:2014年2月
賞味期限:NO DATA

ロットナンバー:NO DATA
測定時間:43200秒

測定容器:1Lマリネリ容器(全量充填)
重量:978.2g
解析精度:3σ
セシウム137:98.2±20.6Bq/kg
セシウム134:44.2±9.45Bq/kg
カリウム40:260±58.9Bq


参考までに、3時間(10800秒)測定の結果も添付しておきます。
測定時間:10800秒
セシウム137:99.2±21.7Bq/kg
セシウム134:43.9±9.98Bq/kg
カリウム40:262±65.7Bq/kg

セシウム137:セシウム134の比は、
12時間測定の場合
44.2/98.2=0.4501...

3時間測定の場合
43.9/99.2=0.4425...

2014年2月の理論上の比率は「0.404」ですが、結果からは1割程度セシウム134が高く出ているようです。
今回は1Lマリネリ容器での測定ですので、正確な値であると思われます。
なお、ウラン系やトリウム系といった天然核種が存在しておりますので、
その影響でセシウム137の方が高く出ることが多いのですが、そうなりますと比率は理論値よりも小さくなります。
ですが、今回の結果は逆に理論値よりも高く出ております。
2011年3月以降、どのようになってきているのか本当のことは分かりませんので、
ただの測定の誤差なのかそれとも、知らない間に再臨界を起こしているという可能性があるのか。
その辺りは分かりません。


※2014年2月24日の測定結果です。
また、放射能測定での数値は絶対値ではありません。
機器や測定環境も左右する確率的な測定ですので、あくまでも参考値としてご活用ください。
この個体(このロット)を測定した結果はその母集団の数値を保障するものでありません。
今回の測定が検出なしでも、永続的な安心を保障するものでもありません。

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