食品名は、「干し芋(天日干)」
産地は、「茨城県」
製造者及び販売者は、「農家自家製」
農家自家産の干し芋で2013年産ですが、どうしても気になるとのことです。
なお、測定依頼者のお知り合いの方の実家から送られて来ているそうで、子どもに食べさせるにはどうなのか。
そのまま食べても良いものなのかどうか分からない。
同じ産地の茨城県産の干し芋は、2012年産のものと思われるものをクロスチェック用として一度測定させていただきました。
「干しいも・茨城県産(2012年)クロスチェック用:座間放射能測定室」
http://onomichi-labo.blogspot.jp/2014/01/2012.html
その際は、
セシウム137:2.64±0.801Bq/kg
セシウム134:1.64±0.625Bq/kg
の検出でした。
検出されている産地のものですから、不安なので測定して確認しておきたいとのことでのご依頼でした。
それでは、測定結果です。
測定結果及びスペクトルから判断した結果、
セシウム134及び137共に不検出と判断しました。
(判定方法)
600keV付近にはピークが見えますが、796keV、802keVにはピークが確認できません。
662keVにもピークが確認できませんが、なんとなくあるようにも判断できます。
この度の測定結果では・・・
天然核種
「カリウム40」
「タリウム208」(トリウム系)
の検出と判断します。
セシウム137について、結果としては不検出となっていますが、
ピークがありそうな感じであり、また測定途中に検出されそうな感じを受けております。
ですので、いつもは3σの99.7%の精度での結果ですが、
今回は68.3%の精度まで落ちますが1σでの結果も出しております。
商品名:干し芋(天日干)
産地:茨城県産
製造者:農家自家産
製造工場:農家自家産
販売者:農家自家産
生産年月:2013年
入手年月:2014年
賞味期限:NO DATA
ロットナンバー:NO DATA
測定時間:43200秒
重量:855.6g
測定容器:1Lマリネリ容器(全量充填)
解析精度:3σ
セシウム137:<0.4Bq/kg
セシウム134:<0.4Bq/kg
カリウム40:231±52.4Bq/kg
1σでの結果としては、
セシウム137:0.288±0.177Bq/kg
セシウム134:<0.1Bq/kg
カリウム40:231±48.3Bq/kg
となりました。
セシウム137については、「有る」と判断させて頂きますが、数値については参考値であります。
茨城県産の干し芋と考えたとき、セシウム137が1~2Bq/kgは出てもおかしくはないのですが、
今回はほとんどないと言ってもよい干し芋であると思われます。
なお、セシウム134については数値としても出ておりませんし、ピークもあるとは言えない結果となっております。
ですので、セシウム137の存在が原発由来であるかどうかまでは判断できておりません。
※2014年2月4日の測定結果です。
また、放射能測定での数値は絶対値ではありません。
機器や測定環境も左右する確率的な測定ですので、あくまでも参考値としてご活用ください。
この個体(このロット)を測定した結果はその母集団の数値を保障するものでありません。
今回の測定が検出なしでも、永続的な安心を保障するものでもありません。
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長時間測定を行うことによりノイズの平滑化を行い、計数を稼いでいます
ピークは有りそうなのに検出されていない場合等では、必要な際はゲルマニウム測定による確定が必要になります
その1:「おのみち -測定依頼所-」の測定室の環境について
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