測定品名は、「土壌(加熱乾燥・粉末)落葉堆積部分」
採取地は、「山梨県南都留郡富士河口湖町」
採取日は、「2014年1月27日」
今回ご依頼の土壌は、自宅周辺の土壌ではあるのですが、
→原発事故以降ずっと掃き集められた落葉が堆積してそのままの部分
→加熱乾燥してふるいにかけた
土壌となっております。
正確な値を知りたいとのことで、V-7容器での測定に加えて、1Lマリネリ容器での測定も行いました。
なお、前回測定の自宅周辺土壌ですが、
こちらの測定容器はV-7容器での測定でした。ご参考までに。
「土壌(山梨県南都留郡富士河口湖町)」
http://onomichi-labo.blogspot.jp/2013/07/blog-post_4.html
それでは、測定結果です。
測定結果及びスペクトルから判断した結果、
セシウム134及び137共に検出と判断しました。
(判定方法)
605keV、796keV、802keVにピークが確認できます。
662keVにも、ピークが確認できます。
この度の測定結果では・・・
天然核種
「カリウム40」
人工核種
「セシウム137」
「セシウム134」
の検出と判断します。
V-7容器、1Lマリネリ容器共に測定をしましたので、
今回の当方の測定結果に対するコメントは数値の後に記載します。
商品名:土壌(加熱乾燥・粉末)落葉堆積部分
産地:山梨県南都留郡富士河口湖町
製造者:山梨県南都留郡富士河口湖町
販売者:NO DATA
採取年月:2014年1月27日
賞味期限:NO DATA
ロットナンバー:NO DATA
測定時間:43200秒
*** 測定容器:V-7容器(85ml)*************************
重量:84.3g
解析精度:3σ
セシウム137:126±28.8Bq/kg
セシウム134:63.4±16.0Bq/kg
カリウム40:243±82.7Bq/kg
***測定容器:1Lマリネリ容器(全量充填)****************
重量:990.5g
解析精度:3σ
セシウム137:163±33.7Bq/kg
セシウム134:67.6±14.2Bq/kg
カリウム40:205±47.9Bq/kg
***************************************************
原発事故後、ずっと掃き集められた落ち葉が堆積し続けていて、
誰も手をつけていない場所を15センチほど掘った部分を採取し、加熱処理後にふるいにかけた土壌とこと。
しっかりとセシウム137及び134が検出されております。
やはり、落ち葉等が堆積して残っている場所には濃縮されていると考えて間違いないようです。
※V-7容器の場合※
セシウム137:セシウム134の半減期による比率として1:0.41程度になる予定なのですが、
その比率にぴったりと収まらず、セシウム134が少し高めに出ております。
※1Lマリネリ容器の場合※
1月31日現在ではセシウム137:セシウム134の半減期による比率として1:0.41程度になる予定です。
1L容器による測定結果ですと、おおむねその比率にぴったりと収まりました。
※まとめ※
セシウム137:セシウム134=163:67.6=1:0.414
V-7容器(85ml)で測定した場合と比べますと、数値としても安定しておりますので、
実際の濃度としては1Lマリネリ容器のものが正しそうです。
ですが、V-7容器での測定脚気も±の範囲で考えると、1Lマリネリ容器の範囲に収まっておりますので、
結果としては双方正しい値という事となります。
ところで、前回2013年6月22日に測定させていただきました「土壌(山梨県)庭の土」では、
セシウム137:15.5±5.Bq/kg
セシウム134:7.8±3.6Bq/kg
カリウム40:187.0±57.3Bq/kg
との結果でした。
V-7容器での測定ですから、今回のV-7容器でのセシウム137だけで判断しますと、
126÷15.5=8.12...
概ね8倍程度の濃縮がされているとも言えることを申し添えておきます。
もし、1Lマリネリ容器と比べた際。容器の形状が違いますので参考となりますが、
セシウム137だけで判断しますと、
163÷15.5=10.51...
と概ね10倍強程度に濃縮されているような結果となっております。
今回の土壌の結果ですが、
1Lマリネリ容器による
セシウム137=163Bq/kg
V-7容器による
セシウム137=126Bq/kg
比べた時、V-7容器の方が、1Lマリネリの約0.8倍の濃度として検出されております。
しかし±の範囲に収まっておりますので、1Lマリネリ容器でもV-7容器でも共に問題のない測定結果であると考えられます。
V-7容器での測定は、誤差も大きいのでやはりどの程度の汚染であるのか、
ある程度の目安として知るという使い方にとどまろうかと思います。
(±の範囲に収まるという形での使い方)
※2014年1月31日の測定結果です。
また、放射能測定での数値は絶対値ではありません。
機器や測定環境も左右する確率的な測定ですので、あくまでも参考値としてご活用ください。
この個体(このロット)を測定した結果はその母集団の数値を保障するものでありません。
今回の測定が検出なしでも、永続的な安心を保障するものでもありません。
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長時間測定を行うことによりノイズの平滑化を行い、計数を稼いでいます
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その1:「おのみち -測定依頼所-」の測定室の環境について
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